- 2026年4月21日
血便が出たら何科を受診?便潜血陽性の原因を消化器内科医が解説
「血便が出たけれど、痔だと思う」
「鮮血だから大丈夫?」
「便潜血が陽性と言われた」
このような不安を抱えている方は少なくありません。
血便は決して珍しい症状ではありませんが、原因によって緊急性や重大性が大きく異なります。自己判断せず、正しく原因を検査することが重要です。
血便とは?色によって異なる原因
血便とは、便に血液が混じる状態をいいます。色調によって出血部位の目安がある程度推測できます。
■ 鮮血(真っ赤な血便)
トイレットペーパーにつく、便の表面に付着する、ポタポタと落ちるような鮮血は、肛門付近や直腸からの出血が疑われます。
代表的な原因:
・内痔核(いぼ痔)
・外痔核
・切れ痔(裂肛)
・大腸ポリープ
・大腸がん
「鮮血=痔」と思い込む方が非常に多いのですが、直腸がんや大腸がんでも鮮血が出ることは珍しくありません。
■ 暗赤色の血便
赤黒い便の場合、大腸のやや奥(S状結腸・下行結腸など)からの出血が考えられます。
代表的な原因:
・大腸ポリープ
・大腸がん
・潰瘍性大腸炎
・感染性腸炎
■ 黒色便(タール便)
黒くベタベタした便は、胃や十二指腸など上部消化管からの出血の可能性があります。
代表的な原因:
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃がん
この場合は緊急性が高いこともあり、速やかな受診が必要です。
血便の主な原因
1.痔(いぼ痔・切れ痔)
もっとも頻度が高い原因です。排便時の出血や痛みを伴うことが多く、鮮血が特徴です。ただし、痛みがない痔も存在します。

2.大腸ポリープ
良性でも出血することがあります。放置すると一部ががん化する可能性があります。
3.大腸がん
40歳以上で血便が続く場合は特に注意が必要です。
実際に、「長年痔だと思っていたら大腸がんだった」というケースは少なくありません。
特に以下の症状を伴う場合は要注意です。
・便が細くなった
・便秘と下痢を繰り返す
・体重減少がある
・貧血を指摘された
4.炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病では、粘血便がみられます。若年層でも発症します。
見出し:便潜血陽性と言われたらどうする?
健康診断や人間ドックで「便潜血陽性」と指摘されることがあります。
便潜血検査は、目に見えない微量の血液を検出する検査です。
陽性=がん確定ではありません。しかし、出血源がどこかにある可能性は否定できません。
重要なのは、陽性の場合は必ず大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることです。
再検査で済ませてしまうと、早期がんを見逃す可能性があります。

血便は何科を受診すべき?
血便が出た場合、基本は消化器内科の受診をおすすめします。
理由は、出血源が
大腸なのか
肛門なのか
胃なのか
を総合的に判断する必要があるためです。
痔だと思って肛門科だけを受診し、大腸の精査が行われないケースもあります。まずは消化管全体を評価できる診療科が適しています。
当院の特徴|大腸と肛門の両方を専門的に評価
当院では消化器内科と肛門外科の両方を併設しています。
そのため、
・大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
・肛門鏡による痔の評価
・ポリープ切除
・痔の治療
をワンストップで行うことが可能です。
複数の医療機関を受診する負担がなく、迅速な診断・治療につながります。
【こんな血便はすぐ受診を】
・出血量が多い
・めまい・ふらつきがある
・黒い便が出た
・血便が繰り返し続く
・40歳以上で初めての血便
これらは放置せず、早めに受診してください。
まとめ
血便は「痔だろう」と軽視されがちですが、大腸がんの初期症状であることもあります。
鮮血だから安全とは限りません。便潜血陽性も、放置せず精査が必要です。
血便が出たら何科に行くべきか迷ったら、まずは消化器内科へ。原因を正確に見極めることが、早期発見・早期治療につながります。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。