- 2026年10月7日
2026年はインフルエンザが早くも流行?症状・検査・受診のタイミング
「インフルエンザは冬に流行するもの」と思っている方も多いのではないでしょうか。
例年、インフルエンザは秋から冬にかけて患者数が増え、12月から3月頃に流行のピークを迎えることが多い感染症です。しかし、2026年は例年とは少し様子が異なります。
今年は8月の段階ですでに全国でインフルエンザの患者報告数が増加し、流行開始の目安を上回りました。まだ暑さが残る9月だからといって、「インフルエンザはまだ先」と考えるのは早いかもしれません。
今回は、2026年のインフルエンザの流行状況を踏まえ、インフルエンザの症状や検査、受診のタイミング、予防方法について解説します。
2026年はインフルエンザの流行が早い?
2026年のインフルエンザは、例年と比較して早い時期から流行が始まっています。
インフルエンザの流行状況は、全国の定点医療機関から報告される患者数をもとに把握されています。2026年8月17日~23日の全国の定点当たり報告数は1.11人となり、流行開始の目安とされる1.0人を超えました。
9月に入った現在も、インフルエンザの患者さんが増えている地域があります。
「まだ9月だからインフルエンザではないだろう」
「暑い時期にインフルエンザになるはずがない」
と自己判断せず、発熱や咳、のどの痛みなどの症状がある場合には、インフルエンザの可能性も考えることが大切です。

インフルエンザの主な症状とは?
インフルエンザでは、突然の発熱や悪寒、強い倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛などがみられることがあります。また、咳、のどの痛み、鼻水などの呼吸器症状を伴うこともあります。
一般的な「かぜ」と比べて、短時間で症状が強く現れることがインフルエンザの特徴の一つです。
ただし、すべての方に高熱が出るわけではありません。特に高齢者や免疫力が低下している方では、発熱が目立たないケースもあります。
そのため、「熱がないからインフルエンザではない」とは限りません。
発熱がなくても、急な強いだるさや咳、のどの痛みなどがあり、周囲でインフルエンザが流行している場合には、医療機関への相談を検討しましょう。
インフルエンザの検査はいつ受ければいい?
「インフルエンザかもしれないので、すぐ検査を受けたい」と考える方も多いと思います。
インフルエンザの迅速検査では、鼻やのどから採取した検体を使用して、ウイルスの抗原を確認します。
ただし、発症直後は体内のウイルス量がまだ少なく、インフルエンザに感染していても検査で陽性にならない場合があります。
そのため、症状が出てからの時間や症状の程度、周囲の流行状況などを踏まえて、医師が検査の必要性やタイミングを判断します。
「インフルエンザ検査はいつ受けるべき?」と迷った場合は、自己判断で検査のタイミングを決めるのではなく、医療機関に相談するとよいでしょう。
インフルエンザの治療は早いほうがいい?
インフルエンザの治療では、抗インフルエンザウイルス薬が使用されることがあります。
抗インフルエンザ薬は、発症後できるだけ早い段階で使用することで、症状の期間を短縮する効果が期待できます。ただし、すべての患者さんに薬が必要というわけではなく、年齢、基礎疾患、症状、発症からの時間などを踏まえて治療方針を決定します。
特に高齢者、妊娠中の方、基礎疾患がある方などは重症化するリスクがあるため、早めに医療機関へ相談することが大切です。
インフルエンザを予防するには?
インフルエンザの感染を完全に防ぐことは難しいものの、感染リスクを下げるためにできる対策があります。
基本となるのは、手洗い、咳やくしゃみが出るときの咳エチケット、換気、人混みなどでの適切なマスクの使用です。
また、インフルエンザワクチンの接種も重症化予防の重要な選択肢です。
特に、高齢者や基礎疾患のある方など、重症化リスクが高い方は、毎年のインフルエンザ予防接種について医師に相談することをおすすめします。
当院はインフルエンザワクチンのWEB予約が可能です。

「今年は早い」と感じたら、早めの対策を
2026年は、例年より早い8月から全国的なインフルエンザの流行が始まりました。
これから秋が深まり、学校や職場などで人との接触が増えることで、さらに感染が広がる可能性もあります。
「急に熱が出た」「強い倦怠感がある」「咳やのどの痛みが続いている」「家族や職場でインフルエンザが流行している」といった場合には、インフルエンザの可能性を考えて、早めに医療機関へご相談ください。
また、インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルス感染症やその他の呼吸器感染症でも似た症状が現れることがあります。
症状だけで判断するのではなく、その時期の流行状況や患者さんの状態を総合的に確認することが重要です。
今年は「冬になってからインフルエンザ対策」ではなく、9月の今から感染対策やワクチン接種について考えておくことが大切です。