【便秘でお悩みの方へ】原因を知り、適切な治療で快適な毎日を
「たかが便秘」と思っていませんか?
実は、便秘は様々な病気のサインであったり、放置することで重大な疾患のリスクを高めたりすることもあります。当院では、消化器内科の専門医が便秘の原因を丁寧に診断し、患者様一人ひとりに合った治療をご提案します。つらい便秘の症状は、ぜひ当院にご相談ください。
便秘とは?
便秘とは、本来体外に排出すべき便を、十分な量かつ快適に排出できない状態を指します。
排便の回数には個人差があるため、「何日以上出ていないから便秘」と一概には定義できません。
例えば、2日に1回の排便でも、痛みや残便感がなくスッキリしていれば便秘ではありません。逆に、毎日排便があっても、便が硬くて出すのがつらかったり、少ししか出ずに残便感があったりする場合は便秘と判断できます。
便秘の症状チェックリスト
まずはご自身の状態を確認してみましょう。一つでも当てはまる方は、便秘の可能性があります。
- 3日以上排便がない
- 便が硬くて排便が辛い
- 便が少ししか出ず、残便感がある
- 排便後もお腹が張っている感じがする
- 以前より排便の回数が減った
- 便が細くなった
- 便秘になってから肌の調子が悪くなった
特に注意!すぐに受診が必要な危険な症状
以下の症状を伴う便秘は、重大な病気が隠れている可能性があります。できるだけ早く受診してください。
- 吐き気や嘔吐、強い腹痛を伴う
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便に血液や粘液が混じっている、または便潜血検査で陽性だった
- 発熱がある
- お腹にしこりがある
- ある日突然、全く便が出なくなった
便秘の主な原因
便秘は原因によって大きく2つのタイプに分けられます。
機能性便秘
生活習慣の乱れやストレス、加齢などによって大腸の機能が低下して起こる便秘で、最も多いタイプです。食物繊維不足や運動不足が原因の「弛緩性便秘」、ストレスが原因の「痙攣性便秘」、排便を我慢することが原因の「直腸性便秘」などがあります。
器質性便秘
大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病といった病気や、手術後の癒着など、腸そのものに原因があって便の通り道が狭くなることで起こる便秘です。このタイプの便秘は、原因となる病気の治療が不可欠です。
この他に、服用しているお薬の副作用で起こる「薬剤性便秘」もあります。
当院で可能な検査
当院では、まず問診で便の状態や生活習慣などを詳しくお伺いします。便秘の原因を正確に突き止めるため、必要に応じて以下の検査を行います。
- 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
- レントゲン検査
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- 血液検査 など
特に大腸カメラは、器質性便秘の原因となる大腸がんなどの病変を直接観察できる非常に重要な検査です。
また、当院院長は「日本外科学会認定 外科専門医」「日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医」「日本消化器病学会認定 消化器専門医」を取得しております。早期の便秘の解消や、便秘に隠れた大きな病気を見逃さないためにも、気になる症状があれば一度ご相談ください。
当院の便秘治療
江東区の豊洲ベイサイド内科外科では、便秘のタイプや原因に合わせて、根本的な改善を目指した治療を行います。
当院の治療方針
1. 生活習慣の改善指導
食生活の偏り、運動不足、睡眠不足など、便秘の原因となっている生活習慣を見直し、改善のための具体的なアドバイスを行います。便意がなくても毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけることも大切です。
2. お薬による治療
患者様の便秘のタイプや状態に応じて、最適なお薬を処方します。効果の現れ方には個人差があるため、お薬の量や種類を調整しながら、つらい症状の改善を目指します。
便秘に効く食べ物について
食生活の偏りや、厳しい食事制限によるダイエットは、食物繊維の不足や腸への刺激低下を招き、便秘のリスクを高めます。
便秘解消には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く摂ることや、十分な水分補給が重要です。水分は1日あたり1.5リットルほど摂取できることが理想です。
(水溶性食物繊維を多く含む食材)
- ごぼう
- にんじん
- りんご(特に皮の部分に多い)
- バナナ
- 山芋、長芋、里芋
- 昆布やわかめなどの海藻類
- 大麦、オートミール
- 柑橘類(みかん、グレープフルーツなどの果肉や白い部分)
(不溶性食物繊維を多く含む食材)
- たけのこ
- ほうれん草
- ブロッコリー
- キャベツ
- さつまいも
- 大豆
- キノコ類(しいたけ、しめじ、えのき)
- ごぼう
- 玄米、小麦ふすま(ブラン)
便秘薬について(市販薬と処方薬)
市販の便秘薬は一時的な症状緩和には役立ちますが、根本的な原因解決にはなりません。特に、刺激性の下剤を長期間服用し続けると、腸の神経にダメージを与え、かえって便秘が悪化してしまう「負のサイクル」に陥る危険性があります。
医療機関では、便秘のタイプを見極め、腸にダメージを与えにくい様々なお薬の中から最適なものを処方します。自己判断で市販薬を使い続ける前に、一度専門医にご相談ください。
便秘のときのマッサージ
腸の動きが悪くなると、便が詰まるだけでなく、ガスも溜まりやすくなります。お腹をひねったり、伸ばしたり、ストレッチすることで腸に刺激を与えることで、腸の動きを活性化させましょう。
また、手で腸をマッサージする際は、大腸のラインを意識して時計回りでもみほぐしてみましょう。※強い腹痛がある場合は行わないでください。
便秘を放置するリスク
便秘を「体質だから」と諦めて放置していませんか?
慢性的な便秘は、大腸がんのリスクを高めることが分かっています。また、便秘自体が、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、腸閉塞といった消化器疾患の症状として現れている可能性もあります。特に大腸がんは初期症状が乏しいため、便秘が重要なサインとなることがあります。
便秘は多くの方が経験する症状ですが、その背後には様々な原因が隠れています。自己判断で対処を続けるのではなく、一度消化器内科を受診し、原因をきちんと調べることが大切です。 江東区の豊洲ベイサイド内科外科では、専門的な診断と治療を通して、皆様の便秘のお悩みを解消するお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。
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