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糖尿病 diabetes

糖尿病

糖尿病を放っておくと、三大合併症を引き起こす可能性が?!

糖尿病とは血糖が上昇する病気です。 全身の血管や臓器に影響を及ぼします。そのため、慢性の多臓器不全などとも言われ健康寿命にも大きく関わる病気です。

性別にかかわらず平均寿命が70歳前後とされ、糖尿病のでない方と比較し、平均寿命よりも短くなってしまっているのが現状です。 健康診断などで指摘があった方やご家族に糖尿病の方いる方など、遠慮なく当院にご相談ください。

糖尿病について

膵臓で作られる血糖を下げる働きを持つインスリンが不足したり、働きが悪くなることで、血中のブドウ糖が細胞にうまく取り込まれず、ブドウ糖の濃度が高くなった状態(高血糖)が続く生活習慣病です。 なお、糖尿病には以下の2つのタイプがあります。

1型糖尿病

膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が、自己免疫やウイルス感染などにより、破壊され身体の中のインスリンの絶対量に足りなくなって起こります。

2型糖尿病

両親からの遺伝で、インスリンがもともと出にくい体質を持つ条件と運動不足や脂肪の過剰な摂取などの生活習慣の結果、インスリンの働きが悪くなる条件が組み合わさって発症します。 日本の糖尿病患者さんの約9割以上の方はこの2型糖尿病タイプです。

日常でできる糖尿病の予防と治療法

糖尿病は現在のところは、残念ながら完治させることができません。

糖尿病そのものを治せなくても、血糖値を正常に保ち、また体重や血圧、血中脂質も良好な状態に保てば、合併症を起こさずに健康を維持することができます。

そして血糖値を正常に保つ上で重要になるのが、継続的な「コントロール(管理)」です。 かかりつけ医の指導のもと、まずは食事療法と運動療法を行います。 これだけで血糖値が正常になる患者様もいらっしゃいます。

糖尿病が進行したケースや食事療法・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらないケースでは、内服薬治療やインスリン療法が行われます。

糖尿秒の薬物療法

糖尿病の薬物療法には、飲んで服用する血糖降下薬とインスリン注射があります。

1型糖尿病ではインスリン注射が不可欠ですが、2型糖尿病では食事療法や運動療法を行っても血糖値が高い状態で改善されない場合は、まずは血糖降下薬を服用します。

その後、血糖値が改善されない場合は、血糖降下薬の増量や2剤以上の併用、さらにはインスリン注射の併用を行うこととなります。

糖尿病の三大合併症

糖尿病を放っておくと、重篤な病気である以下の三大合併症などを引き起こしてしまう可能性があります。

糖尿病神経障害

合併症の中で最も早く発症するのが糖尿病神経障害です。 症状の出かたは様々で、手足のしびれ、怪我や火傷の痛みに気づかないなどです。 そのほか筋肉の萎縮や低下、胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなどの症状も現れます。

糖尿病網膜症

糖尿病は血管が損傷を受ける病気です。特に毛細血管が壊れたり詰まったりすることで、眼の病気を引き起こします。 眼の中にはカメラのフイルムにあたる、網膜という膜があります。

糖尿病になると、網膜の毛細血管が詰まり、網膜の組織に十分に酸素や栄養を与えることが出来なくなります。また、毛細血管の壁が壊れると、血液の成分が網膜に浸み出し、出血やむくみを引き起こし、視力が低下してゆきます。

糖尿病腎症

糖尿病腎症とは、尿を作る腎臓の糸球体の毛細血管が損傷を受け、徐々に尿が作れなくなる病気です。 すると特殊な医療機器で血液の不要な成分をろ過して人工的に尿を作る、いわゆる人工透析が必要になります。