痛風の起こりやすい人の生活習慣
ご自身が以下の事柄に心当たりのある方は、ご注意ください。
- お酒や砂糖入り清涼飲料水をよく飲む
- プリン体の多い食品をよく食べる
- 激しい運動をすることがある
- 20代以上の男性(30代男性の30%は尿酸値が高い)
- 太っている
- ストレスを抱えている
- 血縁者に痛風の人がいる
- 水分摂取に積極的でない
- 健康診断の際に注意を受けた
高尿酸血症について
体の中で生成された尿酸のうち、そのほとんどは腎臓から尿の中に溶けた状態で排泄されます。
しかしながらこの排泄量が少なかったり、体の中で尿酸が生成されすぎて排泄が間に合わなかったり、あるいはその両方が起こると血液中に尿酸が増えてきます。このように血中の尿酸が正常値を超えて高くなった状態が高尿酸血症といわれる生活習慣病です。
高尿酸血症によって起こる尿酸塩沈着症の症状
尿酸値のコントロールができない高尿酸血症の状態が続くと、以下のような痛みを伴う症状が出現します。 また、放置することで、動脈硬化から命に係わる疾病になってしまう恐れがあります。
- 関節に沈着すると⇒痛風発作を起こします
- 皮下組織や関節などに沈着すると⇒あらゆるところにコブができます
- 腎臓に沈着すると⇒腎臓の働きが低下し、悪化した場合、腎不全になり、透析が必要になってしまします。
- 尿路に沈着すると⇒尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石)が出現します。
高尿酸血症(痛風)の原因
なぜ尿酸値が高くなるのでしょうか?
体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しく作り変えられています。 その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。 このプリン体が、尿酸の元になのです。
なお、プリン体はレバー類や干し椎茸、魚卵類、海老、鰹、鰯など一部の魚介類に多く含まれています。 さらにアルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があり、上述のような飲食物を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。
日常でできる高尿酸血症(痛風)の予防と治療法
生活習慣を見直し、改善することが大切です!
脂質異常症の治療には生活習慣の改善が必要不可欠であり、その上で場合によっては薬物療法も行います。 なお、生活習慣の改善は、血中脂質を下げるだけでなく、動脈硬化の進行防止にも役立ちます。
主な生活習慣の改善
高尿酸血症では、やはり尿酸値を下げることが大切です。 それには食事療法として、前記のようなプリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を摂るようにします。 また禁酒・節酒を心掛け、特にビールはプリン体を多く含みますので、注意が必要です。
また、食事療法と併せて運動を行い、肥満を解消することも大切です。 ケースによっては、尿酸の生成を抑制する薬や尿酸の排泄を促す薬などが処方されますので、医師の指示通りに服用してください。 尿酸値は、6.0mg/dL以下を目標にゆっくりと下げていき、下がった数値はしっかり維持するようにしましょう。
- 摂取エネルギーの抑制
- プリン体摂取は、400mg/日までを心掛けましょう
- 節酒
- 2リットル/日の飲水(他の疾病により、既に生活指導を受けている方はご相談ください。)
- 適度な有酸素運動
- ストレスのない生活